「Are you hungry?」0日目
2月10日、今日から私は5ヶ月間語学留学に行く。セブとカナダだ。
5ヶ月でどれくらい話せるようになるのか試してみたくなったのだ。
会社の上司に相談すると、仕事で英語を使うこともあり、休職を認めてくれた。
出発日は母と弟が見送りに来てくれた。
初めて日本を長期間離れることもあり、涙の一つでもでるかと思ったが、海外渡航に慣れていなさすぎて「次はこの手続きをして、この手続きをして、、」と考えている間に
フライトの時間となった。
ちなみに出発前のTOEICは480点。
会社でどれくらい英語が話せるようになるか知りたいから、いったん今の実力でなぜ英語を話したいのか英語で言えと言われて
「ビコーズ、アイウォント、、」で止まった。
これがどこまで上達するか楽しみだ。
成田からマニラで飛行機を乗り継ぎ、セブに。12:00成田発で21:00セブ着予定だ。
8時間超のフライト。節約のために機内食をスキップしていたので、お腹がすく。
喉も乾いていたが、保安検査でペットボトルを没収されてしまったため、6時間近く何も飲んでいない。
母が持たせてくれた煎餅とガムで凌いでいたが、限界が来た。
機内でなにか買おうと、CAさんに声をかける。なんと現金のみ。ペソを持っていなかったので
諦める旨を伝える。
「Are you hungry?」
「イエス バットアイドントハブマネー」
「Ohh… Do you want something to drink?」
「イエス… バット…」
と答えると紙コップに水を入れてくれた。
この黄色い紙コップを支えに半年頑張ろうと思った。
本当のことを言うと、英語が話せるようになりたいというより、人生をなんとかしかった。
アラサー、仕事もプライベートも明るいとは言えない現状。
実は楽しみよりも、苦しい気持ちで渡航したのだ。
そんな私に渡された黄色い紙コップ。
夜のフィリピンは暑かった。日本は冬だったので、コートを着ていたが、すぐに脱ぐ。
すぐに学校の送迎車が見つかり、乗り込んだ。